07/12追記:第19回大会はハイブリッド形式から完全オンライン開催に移行することとなりました。下記挨拶はオンライン開催移行前に執筆されたものですのでご承知おきください。
このたび、日本ストレスマネジメント学会 第19回学術大会および研修会を2021年9月18日(土)、19日(日)の2日間、宮城県仙台市青葉区にある東北大学川内南キャンパスで開催させていただきます。東日本大震災からちょうど10年目の節目の年での開催となります。同キャンパスは青葉山の麓にあり、2015年には地下鉄東西線が開通し仙台駅からのアクセスも抜群に向上いたしました。
大会のテーマは、「災害とともに生きる―ストレスマネジメントの未来―」とさせていただきました。
東日本大震災からちょうど10年、その後も令和元年台風19号の水害等、災害多発時代のこれまでの10年を踏まえ今後のストレスマネジメントの未来を踏み出す第一歩の役割を本学会が担うことができればと考えた次第です。
1日目の学術大会の企画としましては、特別講演として清元秀泰現姫路市長に「コロナ・パンデミック禍におけるLIFE政策」をお話しいただきます。
清元先生は医師であり、東日本震災時は実際に医療支援にも携わられて、今は現役の首長として、このコロナ禍の中行政のかじ取りをなされています。災害とともに生きる今、どのように市民の生命を守ってきたのかをお話しいただけるものと期待しております。
また、様々なストレスマネジメントを必要とする現場に向き合い、それぞれの立場で出来ることを真摯に考え、共に学ぶ場としてシンポジウムを二つ用意しています。
「今ストレスマネジメントにできること―多職種の立場から―」と題して現在の高ストレス社会においてストレスマネジメントの観点から子どもや当事者に関わる多くの職種がそれぞれの立場を活かして何ができるか、また何をすべきか検討したいと考えております。
また、「災害の現実と復興の今―それぞれのレジリエンスの過程を知るために―」では、実際の復興の今を肌で感じていただくために、ハイブリッド開催の利点を活かして実際の被災地の今を目で見て実感し、今一度我々がなすべきことを皆様と一緒に考えたいと思います。
今回コロナの状況を予測することが難しい中となりますが、ハイブリッドの利点を最大限活かしていくつかの現場から多元中継を結ぶ計画を立てています。
大会2日目の研修会では,まず基調講演として東北大学大学院教育学研究科名誉教授の加藤道代先生に「東日本大震災後の子ども支援」をお話しいただきます。
加藤先生は長らく東北大学大学院教育学研究科に設置された震災支援室「S-チル」の室長として東日本大震災からの復興に寄り添われた先生であり、震災以降の10年の歩み、そして被災地の未来についてお話しいただけるものと期待しております。
また、研修会の分科会では杉山登志郎先生に「発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの理解と支援」、江西孝仁先生に「依存症の理解と支援―昨今のゲーム依存を中心に―」、冨永良喜先生に「ストレスマネジメントの実践(リラクセーション)」という現場で今すぐ聞きたいトピックスを第一人者の先生、豊富に実践力をお持ちの先生からご指導いただけます。
また、会員の研究発表(口頭発表)の時間を設け、本大会におきましても発表賞の審査もございます。基礎研究から実践的研究まで、皆様の日々の成果をご披見していただければ幸いです。
今回、コロナウイルス感染症予防の観点からすべて口頭発表とさせていただいております。学会は皆様の素晴らしい実践を多くの方に知っていただく機会でもあります。
多くの皆様のご参加とご発表を心よりお待ちしております。
最後に一つお断りを申し上げておかねばなりません。
現在の社会情勢を鑑みて学会は現在ハイブリッド(現地開催とオンライン)で開催を予定していますがオンラインへと移行することも考慮すべき状況にあります。
ただ、前田事務局長以下大会準備委員会のメンバー全員、オンラインのみとなった場合も単なる代替品ではなく、その場に皆様が集えるような臨場感を創造することをお約束いたします。
9月仙台の地で皆様とともに学びの場を持てることを楽しみにしています。
併せて皆様の日々の幸せを準備委員会一同、願っています。
大会長 川﨑聡大
事務局長 前田駿太
大会準備委員会一同
日本ストレスマネジメント学会、日本ストレスマネジメント学会第19回学術大会・研修会準備委員会
東北大学大学院教育学研究科
本大会についての全てのお問い合わせは、下記の「お問い合わせフォーム」からお願いいたします。
第19回日本ストレスマネジメント学会
学術大会研修会大会事務局
事務局長 前田駿太(東北大学 大学院教育学研究科・教育学部)
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